このまちには、
佐藤一斎の教え「三学の精神」が
現代もなお、強く ・ 深く 刻まれている。

「三学の精神」
「言志晩録 六十条」
少にして学べば 則ち壮にして為す有り
(若い頃に学んでおけば、壮年期にその知識や経験が活かされ、何かを成し遂げることができる。)
壮にして学べば 則ち老いて衰えず
(壮年期に学んでいれば、老年期になっても心身ともに衰えることなく、成長を続けることができる。)
老いて学べば 則ち死して朽ちず
(老年期になっても学び続けることで、その人の思想や業績は後世に残り、人々の記憶の中で生き続ける。)

佐藤一斎の説く「三学の精神=生涯(少・壮・老)学び続ける」を理念に掲げ、
2011年に、生涯学習都市「三学のまち恵那」宣言を制定
生涯学習都市
「三学のまち恵那」宣言文
四季を彩る里山 清き水の流れ
豊かな時をつなぐまち 恵那
このまちに生きて
書を読み 人に学び
歴史と文化 自然に学び
学び続ける 喜びをひろげ
希望あふれる 未来を創る
私たちはこのまちを 子どもから大人まで
共に学び 生かしあう
三学のまちとすることを宣言します
(平成23年4月1日制定)
市民三学運動により生涯学習都市を実現
三学の精神
生涯学習都市「三学のまち恵那」宣言
三本柱、市民三学運動により実現
1.書に学ぶ
2.求めて学ぶ
3.学んで生かす
恵那市岩村町では、郷土の先人・佐藤一斎の思想に基づいた
独自の「教育」 と「まちづくり」に取り組んでいます。
教 育

岩邑小学校児童による、「言志四録」の群読
岩邑小学校は、6年間ふるさと学習で佐藤一斎の思想と生涯学習の大切さを学びます。
6年生の児童は毎年開催される、佐藤一斎を顕彰する祭り「言志祭」に参加し、「言志四録」を力強く群読。6年間の集大成とこれからの生き方を表現するその堂々とした姿に、参加者からは多くの拍手が沸き起こります。

岩邑中学校生徒による、オリジナル商品開発
岩邑中学校では、佐藤一斎生誕250年を記念して、生徒による佐藤一斎オリジナル商品の開発を行いました。普段は興味が薄い方にも関心を持ってもらえるように、というコンセプトのもと、日常生活で使用する商品に絞り意見を出し合い、商品化。パッケージや説明文、宣伝用のポップも生徒が手掛けるトータルプロデュースとなりました。

講座・ワークショップなどによる生涯学習
NPO法人いわむら一斎塾が主催となり恵那市教育委員会社会教育課やとうしん地域振興助成基金などの協力のもと、講座・ワークショップなどを行い、地域一体型の生涯学習の機会を作っています。性別・年齡・職業など異なる環境の方が集まるため、「言志四録」の群読や考察を行うワークショップではとても新鮮な気持ちになり、それぞれの明日への活力につながっています。
恵那市の高校にて、観光資源としての先人学習
恵那市の高校では、恵那市にゆかりのある先人の教えや功績、恵那市の歴史や文化を知ることで、郷土愛を育む授業を行っています。まちづくり・観光発展のために、文化資源をどのように活かしていくべきかをこれからを担う若者たちが考えるキッカケとなっています。
まちづくり

碑文めぐり
岩村町には、いわむら城下町周辺に15箇所、言志四録の言葉を刻んだ碑文が設置されています。日常的に目にすることで市民の生涯学習意識を高める役割と、観光スポットとしての役割を担っています。

QRコード付、「言志四録」木板
岩村町の古い町並みの各家庭の軒下には、「言志四録」を刻んだ木板が約200枚掛けられています。ゆるやかな坂の町をのんびり散策しながら、元気と勇気を「心のおみやげ」として持ち帰っていただければ幸いです。木板に貼付しているQRコードから現代語訳が見られるため、佐藤一斎の言葉をより深く知ることができます。解説本として「彫板 名言録集」がショップで販売しています。


恵那市岩村町で、江戸時代の学びを体感
知る・見る・聞く・作る・遊ぶ・学ぶなど、 五感で楽しめる体験教室を主催する「いわむら五っこ」では、佐藤一斎が儒官を務めた昌平坂学問所の学びを体験できます。心の拠り所となる佐藤一斎の言葉がきっと見つかります。